レンズスター900は、光低コヒーレンス反射法（OLCR）を用いて、患者の視軸上で眼の光学構造の軸方向寸法を単一のスキャンで取得します。​軸長（AL）の高精度な測定に加え、中心角膜厚（CCT：約±2μmの再現性）、前房深度（ACD）、水晶体厚（LT）などを測定し、最新世代のIOL計算式の要件を満たします。

レンズスター900のデュアルゾーン角膜曲率測定は、K値、軸の方向、乱視の測定において非常に高い精度を実現します。さらに、「コルネアマップ」機能により、中央前眼部角膜の詳細な軸曲率マップを、48の測定ポイントのデータを用いて生成します。オプションのT-Coneアドオンを使用することで、レンズスター900は中央6mmの光学ゾーンにおける11リング・プラシドトポグラフィーを提供できるようになり、機能がさらに拡張されます。これらの機能により、不正乱視の検出や軸アライメントの正確な確認が可能となり、最適な眼内レンズ（IOL）の選定と理想的な屈折結果を確実にします。

包括的なEyeSuite IOLは、優れた屈折結果を実現し、データの転送や転記ミスのリスクなしにIOL選定を簡素化します。Hill-RBF、Barrett、Olsenなどの最新世代のIOL計算式に対応しており、トーリックIOLに対しては高度なプランニングスイートを搭載。直感的な手術計画スケッチの作成も可能で、手術計画から実施までのスムーズな移行をサポートします。屈折矯正手術後の患者にも対応しており、臨床履歴の有無に応じた計算方法が選択できます。

科学的信頼性は時間をかけて築かれるものであり、レンズスター900は生体計測における高精度と信頼性の証です。これまで数多くの研究で検証され、2024年末までに3,292件※の科学論文で引用されており、そのうち2024年だけで389件※に上ります。レンズスター900は、世界中の研究者や臨床医にとって欠かせない存在であり続けています。数千台の装置が販売され、何百万人もの患者が優れた屈折結果の恩恵を受けています。

* 出典：Google Scholar検索（2025年1月6日）キーワード：Lenstar “Haag Streit”、引用文献と特許を除外。

迅速な測定と効果的な業務委任は、効率的な白内障クリニック運営の鍵です。レンズスター900では、バイオメトリー、角膜計測、瞳孔測定、ホワイト・トゥ・ホワイトのすべての測定が、1回のデータ取得プロセスで完了します。直感的なユーザーインターフェースと自動ポジショニングシステム（APS）により、レンズスター900は高い生産性とコスト効率を兼ね備えたバイオメーターです。

近視が世界的な課題となる中、Haag-StreitはレンズスターMyopiaを導入しました。これはレンズスター900バイオメーターの中核技術と精度を活かし、近視管理の課題に対応するものです。近視の検出・フォローアップや保護者向けレポート作成に対応した専用の近視コントロールソフトウェアは、レンズスター900およびレンズスター900のユーザーであれば、簡単なソフトウェアアップデートで利用可能です。